車の左側通行は政治家が決めた?!

政治家

日本の交通ルールでは、道路交通法第17条4項に「クルマは中央から左側を通行しなければならない」と定められており、基本的に車両などは左側を通行するよう決められています。

しかし、世界では右側通行を採用する国が多いなか、なぜ日本は左側通行と決められているのでしょうか。

日本はなぜ「左側通行」を採用? 政治家の「なんとなく」が理由だった? 世界で多数派の「右側通行」にも理由が存在
日本では、基本的に車両などは左側を通行するよう決められています。しかし、海外では右側通行を採用することが多いですが、なぜ日本は「左側通行」を採用しているのでしょうか。

日本では当たり前のように車は左側を走っています。この左側通行はなぜ決まったのか、実は政治家が大した考えもなく決めたのではないかという説が有力になっています。なぜそんなことになったのか、不思議に思う人も多いのではないでしょうか。

左側通行は政治家がなんとなく決めた?

実際に左側通行が日本で行われるようになったのは1900年に、道路取締規則というものが制定されたからで、その時に左側通行にしようと決めたのが政治家の松井茂氏です。この時、左側通行にした根拠として、武士や馬車などを挙げ、いずれも左側を選んでいたことから、なんとなく左側通行がいいと考えたようでした。この時、何かしらの理由があったり、研究で左側通行がいいと話し合いが合ったりしたわけではないと当時の松井氏は語っています。きわめて重要なことを政治家の何となくの印象で決めてしまうというのは、なかなかにアバウトであり、かつ恐ろしさを感じる話でもあります。

世界ではなぜ右側通行が多いのか

一方、世界を見渡すとその多くは右側通行です。なぜ世界で右側通行が多いのか、それは馬車の存在が大きかったと言います。馬車を使った競争が盛んで、右手でムチを使うなどして操っている中で右側走行が都合が良かったと考えられます。このため、欧米のほとんどの国は右側通行で、アメリカもその1つです。そして、日本が戦争に敗れ、GHQが占領した時期、馬車は右側通行だから左側通行から改めるべきだと日本は詰め寄られます。しかし、今から右側通行にすれば、多くのお金がかかるとその要求を退け、今に至っています。

武士が左側を通っていたのは大きな理由?

日本が左側通行なのは、武士が左側を通っていたからというのがもはや大きな理由ではないかという声があり、政治家のなんとなくの考えは理にかなっているという見方もできるようです。他の国が右側通行にした理由も結局は馬車競走の名残であり、どちらかといえばなんとなく決まったようなものです。明確な理由を用いて右か左かを決めても、結局そのようなものに頼らなくても別に関係ないのではないかと思ってしまいます。海外旅行に出かけ、車を運転することになった時、右と左をうっかり間違えるようなことだけは避けなければなりません。

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