グラビアアイドル出身さとう珠緒の生きざま

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20代前半、売れなければ芸能界を辞めるという背水の陣で臨んだオーディションで大役をもぎ取ったさとうは、『超力戦隊オーレンジャー』の現場でものづくりの熱さと面白さを知った。だが、そこから進出したバラエティ番組の世界では、全く別の壁にぶつかることになる。今年で48歳になったさとう珠緒に、“あの頃”の舞台裏を聞いた。

「田中みな実さんは全然違うジャンルですよ」さとう珠緒48歳は今の“あざといブーム”をどう見てる?――2021上半期BEST5 | 文春オンライン
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グラビアアイドルの世界は年々進化を続け、段々と過激なモノが出始める時代になっています。少し前までは一線級のグラビアアイドルですらただ水着になっていればよかったのに、いまでは許されない状況になっています。とはいえ、昔のグラビアアイドルもまた色々な修羅場を乗り越えています。その中の1人が元祖ぶりっ子タレントでおなじみのさとう珠緒さんです。

さとう珠緒さんの経歴

さとう珠緒さんは1973年1月2日生まれで、現在48歳です。意外にもデビューは早く、1988年、高校1年生の時にミスアクション準グランプリを受賞します。とはいえ、いきなりアイドルとしてデビューさせられることへの抵抗が強く、数か月で活動を休止し、卒業後の1991年に本格的に活動を再開します。しかし、状況は一変し、苦戦を強いられ、さとう珠緒さんの叔母さんから2年で売れなかったら辞めるという誓約書を書かされます。1995年『超力戦隊オーレンジャー』のオーピンク役でレギュラー出演を果たし、ミニスカポリスやスーパー競馬など様々な仕事をつかみとっていきます。その後、元祖ぶりっ子キャラで一世を風靡し、週刊文春の「女が嫌いな女」ランキングで2年連続1位を記録するなど、大きな話題を集めました。

すべては期待に応えるため

仕事こそあったものの、その内容は番組のアシスタントが多かったというさとう珠緒さん。なんとかチャンスをつかもうとしてもそれが次につながりにくい状況にありました。その中でディレクターの要望に少しでも応えようと必死に活動していき、その中で出てきたのがぶりっ子キャラ。計算でぶりっ子をやっていたと思われていた一方、実際は観ている視聴者が喜んでくれればそれでいいと考えており、ディレクターから出てくる注文に全力で応えていました。ここはぶりっ子の局面ではないとわかっていてもぶりっ子を求められればそれをやるという、姿勢を貫きます。こうした姿勢が実を結んだのか、生放送を週に4日連続こなすまでになったのだとか。

嫌われることをプラスに捉えられるメンタル

女が嫌う女など一見するとショックを受けがちな肩書を多く持つさとう珠緒さんですが、女が嫌いな女ランキングによって全国区になったこともあり、嫌われることそのものをプラスに考えていました。ドライに物事をとらえ、「タレントは使われる身、受注産業」と簡単に言ってのけるあたり、プロを感じます。

 

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