元祖どないやの社長、藤末雅彦「たこ焼き」のこだわりとは!?

社長

関東の人にたこ焼きのイメージを聞いても、「たこ焼きといえばたこが入っている」など、普通のことしか返ってきませんが、関西の人にたこ焼きのイメージを聞けば、人によっていろいろなこだわりを聞くことができます。関西人にとってたこ焼きはソウルフードであり、たこ焼きの味は青春の味と言っても過言ではないほど、思い入れが違います。当然、たこ焼きを作る側も同じように思い入れがあります。中でも、全国で展開する元祖どないやの社長、藤末雅彦さんはたこ焼きに対して並々ならぬ思いを抱いています。今回は藤末雅彦さんのたこ焼きへのこだわりをご紹介します。

大阪人も太鼓判を押す元祖どないやのたこ焼き

たこ焼きといえばソースにマヨネーズと色々かけた上で食べるのが一般的だと思っている人が多いですが、例えば、明石焼きのようにダシにつけて食べるなど、実はソースやマヨネーズは必須ではありません。特にたこ焼きの元祖となると、ソースがかかっていないのが普通です。たこ焼きのルーツは、たこではなくこんにゃくなどが入っており、それを年齢層を高めにした商品として登場したのがたこ焼きでした。すでにたこ焼きそのものに味がついており、そのまま食べるのがたこ焼き本来の姿なのです。醤油とダシの味、これにたこ本来の味わいがあって、大阪本来のたこ焼きです。藤末雅彦さんはこのたこ焼きを目指し、元祖どないやを立ち上げたといっても過言ではありません。

藤末雅彦さんはとにかくたこ焼きの味にこだわりました。そもそも、元祖どないやの「どないや」は、「うちのたこ焼き、どないや!」と自信満々な様子からつけられています。そして、たこ焼きの命である生地、そしてたこなどにもこだわりがあります。例えば、生地に関してはかつお節など数種類の調味料をブレンドしたダシが入っており、そのままでも食べられます。むしろ、ソースやマヨネーズでごまかす必要がありません。これぞ元祖たこ焼き、元祖どないやです。

また、元祖どないやの粉にも藤末雅彦さんのこだわりがあります。元祖どないやがオリジナルで作ったミックス粉を作るプロセスにおいて、漫才や笑い声を聞かせているのです。藤末雅彦さんは音の力を信じており、笑い声などを聞かせることで、たこ焼きを通じて笑顔を届けられると考えたようです。ラジカセで笑い声などを流しているようですが、藤末雅彦さんは漫才にもこだわりがあるらしく、関西人なら誰もが行ったことがあるであろう、なんばグランド花月での漫才を流しているのだとか。

もちろん、たこ焼きの主役といってもいい「たこ」も、歯ごたえを意識し、大きめなたこを用いています。関東などのたこ焼きは周りをしっかりと焼いて、中がトロッとしたものが良く出回っていますが、少なくとも元祖たこ焼きとは言い難い代物です。食感はたこの歯ごたえだけで十分、皮の部分はフワッとしており、中はトロリとした感じで焼いていきます。店長たちはどのように焼けばいいのか、訓練を重ねて現場に立っています。そこまでのこだわりを経て、元祖どないやのたこ焼きは多くの人に食べてもらえており、大阪の人の太鼓判が押されています。

 

芸能人も認めた元祖どないやのうまさ

元祖どないやのたこ焼きの味は芸能人にも好かれており、ファンが多くいます。2021年には元中京テレビアナウンサーで現在はフリーアナウンサーを務める市野瀬瞳さんも元祖どないやのたこ焼きを絶賛しています。市野瀬瞳さんの場合はテイクアウトで注文したようで、とても吐露ととで、噂通りのおいしいたこ焼きだったとブログの中で書いています。過去にはエビちゃんでおなじみの蛯原友里さんや三浦翔平さん、熊田曜子さんのブログにも元祖どないやのたこ焼きのことが掲載されています。

また元祖どないやは過去に、阪神タイガースの監督としても活躍した金本知憲氏がプロデュースする鉄板居酒屋「兄貴の店」とのコラボを果たしています。そのコラボ商品である冷凍のたこ焼きは、箱のデザインにヘラを両手に持つ金本氏の絵が描かれています。そして、バットの形をしたオリジナルキーホルダーがついており、金本氏のサインまで。冷凍のたこ焼きでありながら、その味はとてもおいしく、やはりソースなしでも食べることのできるおいしさです。

芸能人に認められた元祖どないやのたこ焼きですが、芸能人のサインがたくさん飾られているお店があります。大阪・アメリカ村にある元祖どないやは、若い人たちや女性、外国人観光客から支持され、常に行列ができています。イートインスペースがあり、そこでたこ焼きを食べることができるのですが、店内にはこれでもかと芸能人のサインが飾られており、小池徹平さんや山本裕典さん、ダイヤモンド・ユカイさんなど様々な人が足を運んでおり、プロ野球選手も含まれています。他にも元祖どないや熊本店にはケツメイシのサインがあるそうです。元々アーティストのライブで出展している元祖どないや、氣志團や浜崎あゆみさんのライブにも出展してきました。藤末雅彦さんの経営努力によるものも大きく、芸能界にも元祖どないやは浸透しています。

元祖どないやの一番人気は?

この記事を深夜に読んでいる人の中には、お腹が空いてしまって元祖どないやのたこ焼きを食べる口になった方もいるでしょう。そうなると、元祖どないやの定番、一番人気メニューとは何かが気になってくるのではないでしょうか。元祖どないやの壱番人気は塩だそうです。本場大阪で食べるたこ焼きですから、ソースやマヨネーズをつけて食べるのは、はっきり言ってしまえば邪道なのです。とはいえ、だしをつけて食べるのは明石焼きなので、それはそれでプライドにかかわり、かといって、素焼きはなんとも味気ないというわけで、塩が人気を集めます。この塩で食べるのがまたおいしく、食欲をかき立てます。

もちろんソースがかかっているものは全く受け入れられないかといえばそんなことはなく、ソースマヨ味や塩マヨネーズにも人気が集まっています。邪道だと口では言いながらも、お好み焼きもソースとマヨネーズがかかってナンボなので、たこ焼きをそれで食べても違和感は感じにくいはずです。お店によってはロシアンたこ焼きというものがあり、1個だけ激辛たこ焼きが入っているものがあり、これも人気なんだとか。変わり種のたこ焼きもあり、若い人の中には変わり種たこ焼きを食べたい人もいるようなので、みんながみんな王道のたこ焼きを食べようとしているわけではありません。

しかしながら、藤末雅彦さんが考える元祖どないやのたこ焼きは多くの人に愛されていることは間違いなく、色々な商品が世に送り出され、その都度、あれは違う、これは違うと喧々諤々のディスカッションが展開されるのが面白く感じる部分なのかもしれません。サブスクサービスで月額料金さえ支払えば、毎日たこ焼きが無料で食べられる時代を迎え、元祖どないやのたこ焼きが段々と世の中に浸透していくのがわかります。藤末雅彦さんがこだわってきたたこ焼きの味が、いよいよ全国区になろうとしています。

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